
UZUZ Magazine #343
「服はイヤ!」な愛犬もご機嫌に。ストレスフリーなレインコートの選び方と慣らし方
愛犬との雨の日の散歩のために、素敵なレインコートを用意したのに、いざ着せようとすると固まってしまったり、必死に脱ごうとしたり…。そんな姿を見ると、無理強いはしたくない、と心が痛みますよね。
服を着るのが苦手な子は少なくありません。でも、いくつかのポイントを押さえれば、愛犬のストレスを最小限に抑え、レインコートを好きになってもらうことも可能です。この記事では、愛犬の気持ちに寄り添った、優しいレインコート選びとトレーニング方法をご紹介します。

Point 01
なぜ嫌がるの?レインコートに対する愛犬の「本音」を理解する
犬が服を嫌がるのには、ちゃんとした理由があります。体に何かが触れる圧迫感が不快だったり、視界が遮られるのが怖かったり。
また、レインコート特有の「シャカシャカ」というナイロン生地の音に驚いてしまう子もいます。
過去に無理やり着せられた経験がトラウマになっているケースも考えられます。まずは「うちの子は、何が苦手なのかな?」と観察し、その原因を探ってあげることが、解決への第一歩です。

Point 02
ストレスを減らす3つの鍵:着脱のしやすさ・軽さ・静かな素材
愛犬の負担を減らすには、レインコート選びが非常に重要です。第一に「着脱のしやすさ」。頭や足を通すのが苦手な子には、背中がマジックテープやボタンで全開になるポンチョタイプや、マントタイプがおすすめです。
第二に「軽さとフィット感」。重たいコートは、それだけでストレスの原因になります。体に優しくフィットする、軽量な素材を選びましょう。
第三に「素材の音」。ナイロン系でも、音がしにくいソフトな生地が開発されています。購入前に生地を触って、音を確認してみるのも良い方法です。

Point 03
楽しい「雨具タイム」の作り方。ポジティブ・トレーニングの魔法
レインコートを「嫌なもの」から「嬉しいもの」へと変える魔法、それがポジティブ・トレーニングです。焦りは禁物。まずはレインコートの匂いを嗅がせ、クリアできたらご褒美を。
次に、背中に乗せてみる、片袖だけ通してみる、と段階を踏み、その都度たくさん褒めて、とびきりのおやつをあげましょう。
最終的に全部着られたら、室内で数分間だけ着たまま遊んであげます。この「レインコートを着る=楽しい時間」という結びつきが、愛犬の苦手意識を少しずつ溶かしていくのです。
💡 この記事のまとめ
愛犬がレインコートを嫌がるのは、あなたを困らせたいからではありません。ただ、不快だと感じているだけなのです。その気持ちを理解し、ストレスの少ない一着を選び、楽しい経験として教えてあげることで、愛犬はきっと心を開いてくれるはず。雨の日が、愛犬との信頼を深める特別な日になりますように。
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