もう雨の日の散歩で悩まない。愛犬のためのレインコート、最初の1着の選び方

レインコートは、単に「濡れないため」だけのものではありません。まず第一に、愛犬の健康を守る役割があります。
雨に濡れたままでいると、体温が奪われて低体温症のリスクが高まります。特に子犬やシニア犬、小型犬にとっては大きな負担です。
第二に、衛生面でのメリットです。雨の日の散歩は、泥や汚れが被毛に付着しやすく、帰宅後のお手入れが大変。レインコートがあれば、汚れを最小限に抑え、皮膚を清潔に保つ手助けになります。

数あるレインコートの中から最適な一枚を選ぶには、3つのポイントを押さえましょう。最も重要なのは「サイズ」です。
首周り、胴回り、着丈を正確に測り、愛犬が動きやすい少し余裕のあるサイズを選びます。きつすぎると動きを妨げ、大きすぎると脱げやすくなってしまいます。
次に「素材」。防水性はもちろん、内側が蒸れにくい透湿性のある素材がおすすめです。シャカシャカという音が苦手な子には、柔らかい静音タイプの生地を選んであげましょう。最後に「デザイン」。着せやすい形であることは大前提。その上で、夜間の散歩でも安心な反射材付きや、リードを通す穴があるかなども確認すると良いでしょう。

どんなに良いレインコートでも、愛犬が嫌がってしまっては意味がありません。まずは部屋の中でレインコートを見せ、匂いを嗅がせることから始めましょう。
次に、袖に足を通す、背中に乗せるなど、少しずつ接触時間を増やしていきます。その都度、たくさん褒めておやつをあげるのがポイントです。
焦らず、愛犬のペースに合わせて「レインコートを着ると良いことがある」と教えてあげましょう。ポジティブな経験を積み重ねることで、雨の日のお散歩準備が、飼い主と愛犬の楽しいコミュニケーションの時間に変わるはずです。