
UZUZ Magazine #504
シニア犬の「食べたい」に寄り添う。老犬向けフードボウル選び3つの視点
最近、愛犬がご飯を残したり、食べるのに時間がかかったり、食事中にむせたりするようになった…。
それは、年齢を重ねたことによる自然な変化のサインかもしれません。
筋力や視力、飲み込む力が衰えてくるシニア犬にとって、若い頃と同じフードボウルは食べづらいことがあります。愛犬の「食べたい」という気持ちを支え、穏やかな食事の時間を守るための、優しいフードボウル選びのポイントをご紹介します。

Point 01
視点1:身体への負担を減らす「高さ」と「安定感」
シニア犬にとって、床に置かれた器から食べるために頭を下げる姿勢は、首や関節に大きな負担となります。
食事台を使うか、高さのあるフードボウルを選び、楽な姿勢で食べられるようにしてあげましょう。
また、足腰が弱くなると、食事中に器を押してしまいがちです。滑り止めがついているものや、ある程度の重さがある安定感抜群のボウルを選ぶことで、安心して食事に集中させてあげることができます。

Point 02
視点2:衰えた感覚をサポートする「形状」と「素材」
視力や嗅覚が衰えてくると、フードを認識しにくくなることがあります。
広くて浅い形状のボウルは、フードが平らに広がるため、鼻先で探しやすく、視界にも入りやすくなります。
また、フードが器の隅に集まって食べにくくなるのを防ぐため、内側が滑らかな曲線になっているものや、傾斜がついているものもおすすめです。匂いがつきにくい陶器やステンレス製を選ぶと、より食事に集中しやすくなります。

Point 03
視点3:飼い主の介助しやすさも大切。「持ち運び」と「洗いやすさ」
シニア犬の介護では、飼い主さんの負担を軽減することも非常に重要です。
持ち運びやすいように取っ手がついているものや、洗いやすいようにパーツが少なくシンプルな構造のフードボウルを選びましょう。
免疫力が低下してくるシニア犬のために、食器は常に清潔に保つ必要があります。食洗機に対応している素材かどうかも、選ぶ際のポイントになります。
💡 この記事のまとめ
愛犬が年齢を重ね、できることが少しずつ減っていくのは寂しいことかもしれません。しかし、適切な道具を選ぶことで、愛犬の「できる」を長く支えてあげることができます。
最後まで美味しくご飯を食べられる喜びを、一日でも長く感じてもらうために。今の愛犬の状態をよく観察し、最適なフードボウルを選んであげてください。
あなたの愛情のこもった選択が、愛犬の穏やかなシニアライフを支えます。
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