
UZUZ Magazine #538
逃げない、嫌がらない!愛犬がブラッシングを好きになる魔法のブラシ選び
愛犬の健康のため、とわかってはいるけれど、ブラシを見せた瞬間に逃げられたり、唸られたり…。そんな経験はありませんか?
ブラッシングが、飼い主さんと愛犬、お互いにとってストレスの時間になってしまっているなら、それはとても悲しいこと。でも、諦めないでください。ブラシの選び方と接し方を変えるだけで、その時間は「至福のコミュニケーションタイム」に変わるかもしれません。

Point 01
なぜ?愛犬がブラッシングを嫌がる3つの理由
まず、愛犬の気持ちを理解しようとすることが第一歩です。犬がブラッシングを嫌がる主な理由は、大きく分けて3つあります。
1つ目は「痛み」。毛がもつれている部分を無理に引っ張られたり、ブラシの先が皮膚に当たって痛かったりした経験がトラウマになっている可能性があります。
2つ目は「恐怖」。過去に押さえつけられて無理やりブラッシングされた経験や、ブラシという見慣れない物体への警戒心が原因です。3つ目は、単純に「じっとしているのが苦手」な場合です。

Point 02
「痛い」から「気持ちいい」へ。魔法のブラシ選び
ブラッシングへの苦手意識を克服するには、「痛くない、むしろ気持ちいい」という経験をさせてあげることが何より重要です。
【ラバーブラシ】ゴムやシリコン製の柔らかいブラシは、皮膚への刺激が少なく、マッサージ効果が高いのが長所です。抜け毛をしっかり取る力は劣りますが、まずはこれで「ブラッシング=気持ちいい」と覚えてもらうのに最適です。
【グローブ型ブラシ】手にはめて撫でるだけでケアできるタイプ。飼い主さんの手の温もりを感じながらリラックスできるため、警戒心の強い子にも受け入れられやすいのがメリットです。

Point 03
ご褒美タイムに変えるための、3つのステップ
新しいブラシを用意したら、焦りは禁物です。ステップを踏んで、楽しい記憶で上書きしてあげましょう。
①まずはブラシに慣れることから。おやつをあげながら、ブラシの匂いを嗅がせたり、ブラシの背で優しく体を撫でたりします。
②次に、背中など犬が嫌がりにくい場所を、ほんの数秒だけブラッシング。できたら、たくさん褒めて特別なおやつをあげます。
③これを毎日繰り返し、少しずつ時間を延ばしていくことで、「ブラッシングの後には良いことがある」と学習してくれます。
💡 この記事のまとめ
ブラッシングは、力ずくで行う作業ではありません。愛犬との信頼関係を深めるための、大切なコミュニケーションです。
愛犬が嫌がらないツールを選び、楽しい時間だと思ってもらえるように工夫することで、きっと絆はより一層深まるはず。今日の夜から、新しい「ご褒美タイム」を始めてみませんか?
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