
UZUZ Magazine #540
シニア犬・敏感肌の愛犬に。やさしさを最優先したブラシ選びのポイント
年齢を重ねて皮膚がデリケートになったり、アレルギーで肌が敏感になったり。愛犬の体の変化とともに、これまで使っていたケア用品が合わなくなることがあります。
「皮膚を傷つけてしまいそうで怖い」「ブラッシングが負担になっていないか心配」そんな飼い主さんの不安に寄り添う、やさしさを最優先したブラシ選びのポイントをご紹介します。

Point 01
デリケートな皮膚を守る、ブラシ選びの3つの条件
シニア犬や敏感肌の犬にとって、ブラシの刺激は大きな負担になりかねません。ブラシを選ぶ際は、次の3つの条件をチェックしましょう。
①素材のやわらかさ:シリコンやラバーなど、柔軟性のある素材がおすすめです。
②ピンの形状:先端が鋭いものは避け、必ず丸く加工されているものを選びましょう。皮膚への当たりが格段に優しくなります。
③クッション性:ブラシの土台部分にクッション性があると、ブラッシングの圧力が分散され、皮膚への負担を軽減できます。

Point 02
体力に配慮した、短時間で済ませる効率ケア
体力が落ちてきたシニア犬にとって、長時間同じ体勢でいることは辛いものです。ブラッシングは、手早く、でも優しく済ませてあげましょう。
長所は、犬のストレスを最小限に抑えられることです。全身を一度にやろうとせず、「今日は背中だけ」「明日はお腹」というように、パーツごとに分けてケアするのも良い方法です。
特に汚れやすいお尻周りや、もつれやすい耳の後ろなどを重点的に行い、負担をかけないことを最優先に考えましょう。

Point 03
ブラシを使わない選択肢。もっと優しいスキンケア
皮膚の状態によっては、ブラシの刺激自体を避けた方が良い場合もあります。そんな時は、無理にブラシを使う必要はありません。
保湿効果のあるグルーミングスプレーを馴染ませた柔らかい布や、固く絞った蒸しタオルで優しく体を拭いてあげるだけでも、汚れを落とし、血行を促進する効果があります。
何よりも大切なのは、愛犬の今の状態をよく観察し、その子にとって一番心地よいケアを選択してあげることです。
💡 この記事のまとめ
愛犬が年を重ね、ケアの方法が変わっていくのは自然なことです。それは、これまでの感謝と愛情を、より深いいたわりの気持ちで伝える機会でもあります。
愛犬の小さなサインを見逃さず、その時々で最適な、やさしさに満ちたケアを選んであげましょう。あなたと愛犬の穏やかで心地よい毎日を、心から応援しています。
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