愛犬にも地球にも優しく。サステナブルな犬用ウェットティッシュという選択肢

「トイレに流せる」タイプのウェットティッシュは、後処理が楽で一見エコに思えます。しかし、トイレットペーパーほど速く水に溶けるわけではなく、下水処理施設に負担をかける可能性が指摘されています。
また、浄化槽式のトイレでは詰まりの原因になることも。もし「流せる」タイプを選ぶなら、一度に大量に流さない、JIS規格（日本産業規格）の「トイレットペーパーのほぐれやすさ試験」をクリアした製品を選ぶなどの配慮が必要です。

環境負荷を減らすための最も直接的なアプローチは、素材そのものを見直すことです。近年、生分解性プラスチックや、持続可能な森林管理をされた木材パルプを原料とする製品が増えています。
さらに、成長が早く農薬をほとんど必要としない「竹」を原料にしたものや、化学肥料を使わずに栽培された「オーガニックコットン」を使用したものも登場しています。これらは、使い終わった後、より早く自然に還ることを目指して作られています。

サステナブルな製品を選ぶことは、地球環境の保全に貢献できるという大きなメリットがあります。また、自然由来の素材は、愛犬の肌にも優しい傾向があります。
一方で、一般的な製品に比べて価格が少し高めであることや、購入できる場所が限られている場合があるのが現状です。全てのケアをエコ製品に切り替えるのが難しくても、例えば「お家用はエコ製品、お出かけ用は利便性の高いもの」というように、無理のない範囲で取り入れることから始めてみてはいかがでしょうか。