その使い方、本当に安全?ロングリードに潜む危険とリスク管理術

UZUZ Magazine #390

その使い方、本当に安全?ロングリードに潜む危険とリスク管理術

「ロングリードを使っていたら、愛犬が急に走り出して手が火傷しそうになった」「リードが木の枝に絡まって、パニックになってしまった」…そんなヒヤリとした経験はありませんか?
便利なロングリードも、一歩間違えれば危険な道具になり得ます。愛犬と自分自身を守るため、知っておくべきリスクと、今日から実践できる安全対策を専門家が解説します。

木の枝にゆるく絡まったパウダーブルーのロングリードの抽象的な写真。

Point 01

最大の敵は「絡まり」。想定すべき3つの危険シーン

ロングリードで最も警戒すべきは「絡まり」です。1つ目は、犬自身の足に絡まるケース。パニックを起こして走り回り、関節を痛める危険があります。2つ目は、飼い主や他の人の足に絡まるケース。
転倒させてしまい、大きな怪我につながる可能性があります。3つ目は、木やポールなどの障害物に絡まるケース。
犬が身動きが取れなくなり、首が締まるなどの最悪の事態も想定しなければなりません。

ミニマルなデザインの手袋をはめた手が、コーラル色のロングリードを巧みに手繰り寄せている様子。

Point 02

火傷や怪我から身を守る、プロの「リードさばき」

急なダッシュによる摩擦で手が火傷するのを防ぐため、必ず手袋を着用しましょう。これが安全の基本です。
リードを持つ際は、手首や体に巻き付けるのは絶対に避けてください。転倒や骨折のリスクがあります。
リードの余った部分は、地面に垂らすのではなく、利き手ではない方で丁寧に折り畳むように持つ「アコーディオン持ち」を意識すると、絡まりを防ぎ、長さを素早く調整できます。

パステルイエローの小さな笛が、クリーンな背景の上に置かれている。

Point 03

万が一の事態に備える。緊急時の心構えと対処法

もしリードが手から離れてしまったら、慌てて追いかけないこと。犬は追いかけられると逃げる習性があるため、逆に遠ざかってしまいます。落ち着いて名前を呼び、「おいで」のコマンドを試みましょう。
もし障害物に絡まってしまった場合は、まず自分が落ち着き、犬に優しく声をかけながらゆっくりと近づき、リードを緩めてから解いてあげてください。
日頃から呼び戻しトレーニングを徹底しておくことが、最大の安全策となります。

💡 この記事のまとめ

ロングリードの潜在的なリスクを知ることは、決して怖がらせるためではありません。危険を正しく理解し、備えることで、初めて心から安心してその恩恵を受けられるのです。正しい知識という”保険”をかけて、ロングリードを最高のツールに変え、愛犬との自由な時間を満喫してください。

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