そのスプレー、愛犬のストレスかも？敏感な子のための「無香料・低刺激」消臭スプレーの真実

私たち人間にとって心地よいフローラルの香りも、犬にとっては強烈な刺激である可能性があります。犬の嗅覚は人間の数千倍から一億倍とも言われ、わずかな匂いも敏感に感じ取ります。
香料入りのスプレーは、犬の縄張りであるテリトリーの匂いを上書きしてしまい、不安やストレスを引き起こすことがあるのです。
特に、アレルギー体質や皮膚が弱い子、シニア犬や子犬には、無香料タイプを選ぶのが賢明な選択と言えるでしょう。

無香料スプレーを選ぶ際、「本当に効くの？」と疑問に思うかもしれません。ここで重要なのが消臭の仕組みです。製品は大きく2種類に分けられます。
一つは、より強い香りでニオイを覆い隠す「マスキング」タイプ。もう一つは、ニオイの原因菌や分子に直接作用して無臭化する「化学的消臭」タイプです。
敏感な愛犬のためには、後者のタイプが理想的。「無香料」かつ「消臭成分（銀イオン、植物エキスなど）」が明記されている製品を探しましょう。

「低刺激」と書かれていても、すべての犬に合うとは限りません。特に皮膚がデリケートな子の場合は、念のためパッチテストを行うとより安心です。
まず、スプレーを少量コットンなどに含ませ、愛犬の足先やお腹の毛が薄い部分に少しだけ塗布します。
その後、数時間〜24時間ほど様子を見て、赤みやかゆみなどの異常が出ないかを確認しましょう。この一手間が、愛犬を皮膚トラブルから守ります。