シニア犬の冬支度。体をいたわる「優しい防寒着」の選び方とは？

シニア犬は、加齢とともに筋肉量が減少し、体温を維持する力が弱まります。また、関節炎などを患っている場合、冷えは痛みを悪化させる原因にもなりかねません。
若い頃と同じ感覚で冬を過ごさせてしまうと、気づかぬうちに体調を崩してしまうことも。防寒着は、単なる寒さ対策ではなく、シニア犬のQOL（生活の質）を維持するための重要なアイテムなのです。
ただし、着せっぱなしは皮膚トラブルの原因にもなるため、室内ではこまめに脱がせてあげる配慮も必要です。

シニア犬の服選びは、3つの「優しさ」を基準に考えましょう。1つ目は「軽くて柔らかい素材」。肩や関節に負担をかけない軽量なフリースやキルティング素材がおすすめです。2つ目は「高い保温性」。体を芯から温める、機能性素材も選択肢の一つです。
最も重要なのが3つ目の「着せやすさ」。前開きやマジックテープ式のものなら、関節を大きく曲げずにスムーズに着脱できます。
デザイン性よりも、愛犬の今の体にとって何が一番優しいかを考えて選ぶことが大切です。

冬の対策は、お散歩の時だけではありません。暖房が効いていても、床付近は意外と冷えているもの。特に寝ている時間が長くなるシニア犬は、体が冷えやすい状態にあります。
そんな時は、伸縮性に優れた薄手のコットン素材などのルームウェアが活躍します。体を締め付けず、優しくフィットする一枚は、睡眠中の冷えを防ぎ、愛犬に安心感を与えてくれるでしょう。
ただし、長時間の着用は避け、皮膚の状態をこまめにチェックしてあげましょう。