
UZUZ Magazine #539
サロン帰りのような輝きを。愛犬の毛ヅヤと皮膚の健康を守るブラシ術
愛犬の毛並みは、健康のバロメーター。思わず触れたくなるような、艶やかで美しい被毛は、飼い主さんにとっての誇りですよね。
「もっと毛ヅヤを良くしたい」「フケやかゆみを防ぎたい」そんな美意識の高いあなたへ。日々のブラッシングを少しアップグレードして、愛犬の美と健康を最大限に引き出す方法をご紹介します。

Point 01
輝きの秘密は「油分」。獣毛ブラシがもたらす魔法
プロのトリマーが仕上げに使うことが多いのが、豚毛や猪毛などの天然毛を使った「獣毛ブラシ」です。
獣毛ブラシの長所は、適度な油分と水分を含んでいること。ブラッシングすることで、皮膚から分泌される皮脂を毛先まで均一に行き渡らせ、自然で美しいツヤを生み出します。
また、静電気が起きにくいというメリットも。短所としては、もつれを解く力は弱いため、スリッカーブラシなどで毛を整えた後の「仕上げ」として使うのが効果的です。

Point 02
皮膚は第二の心臓。血行を促すマッサージブラッシング
美しい被毛は、健康な皮膚なくしては育ちません。ブラッシングには、皮膚の血行を促進するマッサージ効果も期待できます。
先端が丸く加工されたピンブラシや、柔らかいラバーブラシは、皮膚への刺激がマイルドなため、マッサージに最適です。長所は、新陳代謝を活発にし、健康な毛が育つ土台を作れること。
ただし、やりすぎは禁物。力を入れすぎず、愛犬がうっとりするような優しいタッチを心がけることが、最大のポイントです。

Point 03
ブラッシングは健康診断の時間。チェックすべきポイント
毛をかき分けてブラッシングする時間は、愛犬の体をチェックする絶好の機会です。
皮膚に赤みや湿疹、フケはないか。しこりやできものができていないか。ノミやダニがいないか。普段は見えない部分まで、くまなく観察しましょう。
病気の早期発見は、愛犬の健康寿命を延ばすために非常に重要です。何か気になる点があれば、自己判断せず、すぐに獣医師に相談しましょう。
💡 この記事のまとめ
ブラッシングは、単なる毛のお手入れではありません。愛犬の美しさを引き出し、皮膚の健康を守り、病気のサインをいち早く見つけるための、最高のヘルスケア習慣です。
目的に合わせたブラシを使いこなし、毎日のケアを特別な時間に変えてみませんか?その一手間が、愛犬のかけがえのない輝きと健康を守ります。
この記事は役に立ちましたか?