
UZUZ Magazine #560
シニア犬や目が弱い子のために。獣医師も注目する「QOL向上」のための保護メガネという選択
「最近、日差しを眩しそうにすることが増えた」「白内障と診断されたけど、何かしてあげられることはないだろうか」
シニア期に入った愛犬や、目の病気を抱える子の飼い主さんなら、誰もがそう願うはずです。
ファッションとして注目されがちな犬用サングラスですが、実は、こうした特別なケアが必要な子たちの「生活の質(QOL)」を維持・向上させるための、医療的な側面も期待されているのです。

Point 01
なぜ、特別なケアが必要な子にサングラスが有効なのか
犬も人間と同じように、年齢を重ねると水晶体が濁り、光を眩しく感じやすくなります。これは白内障の初期症状であることも少なくありません。
サングラスは、過剰な光を遮ることで、こうした不快感を和らげ、お散歩などの日常活動をより快適にしてくれます。
また、手術後の目を保護したり、物理的な刺激から目を守ったりする目的でも使用されることがあります。

Point 02
獣医師への相談が第一歩。確認すべきポイント
医療・保護目的でサングラスの使用を検討する場合は、まずかかりつけの獣医師に相談することが不可欠です。
愛犬の目の状態を正確に把握し、「サングラス(保護メガネ)の使用は有効か」「どのような機能(UVカット、レンズの色など)が必要か」をアドバイスしてもらいましょう。
獣医師と連携することで、より愛犬の状態に適した製品を選ぶことができます。

Point 03
日常生活でのメリットと、優しい装着アプローチ
サングラスを装着することで、眩しさによるストレスが減り、犬がよりリラックスして過ごせるようになります。
シニア犬や目の弱い子は、新しいものに慣れるのが難しい場合もあるため、特に焦りは禁物です。
大好きなおやつを使ったり、飼い主さんが優しく声をかけ続けたりしながら、「これはあなたを守るための、優しいものだよ」と伝わるように、時間をかけてゆっくりと慣らしてあげてください。
💡 この記事のまとめ
愛犬がシニアになっても、病気を抱えていても、できるだけ快適に、穏やかに毎日を過ごしてほしい。それは、すべての飼い主さんの願いです。
保護メガネとしてのサングラスは、その願いを叶えるための一つの有効な選択肢かもしれません。
愛犬のQOL向上のために何ができるか、まずはかかりつけの獣医師さんに相談することから始めてみませんか。その一歩が、愛犬の穏やかな未来へと繋がっています。
この記事は役に立ちましたか?