
UZUZ Magazine #323
ご褒美が逆効果に?プロが教えるトレーニング用おやつの賢い与え方
「しつけにおやつは効果的って聞くけど、与えすぎるとワガママになるんじゃ…?」そんな風に、おやつの使い方に悩んでいませんか。
実は、おやつはタイミングと選び方次第で、最高のトレーニングパートナーになります。
この記事では、愛犬の集中力を引き出し、楽しみながら学ぶ力を育むための、賢いおやつの与え方をご紹介します。

Point 01
なぜトレーニングにおやつが効くの?
犬のトレーニングにおけるおやつの役割は、「正の強化」と呼ばれる心理学に基づいています。これは、望ましい行動(例:おすわり)をした直後に、犬にとって嬉しいこと(おやつ)を提供することで、その行動を「良いこと」として覚えさせる手法です。
この成功体験を繰り返すことで、犬は自発的に望ましい行動をとるようになります。
おやつは、犬にとって分かりやすく、強力なモチベーションとなるのです。

Point 02
効果倍増!トレーニング用おやつの選び方
トレーニング用のおやつには、いくつか条件があります。第一に、すぐに飲み込める「小粒サイズ」であること。食べるのに時間がかかると、トレーニングの流れが中断されてしまいます。
第二に、「低カロリー」であること。何度も与えることになるため、カロリーオーバーにならないよう配慮が必要です。
そして最も重要なのが、愛犬にとって「特別感」のある、嗜好性の高いものであること。普段のフードと同じでは、モチベーションが上がりにくいかもしれません。

Point 03
タイミングが鍵。与えすぎを防ぐ3つのルール
効果を最大化し、与えすぎを防ぐにはルールがあります。ルール1は「タイミング」。望ましい行動をした『0.5秒以内』に与えるのが理想です。遅れると、犬は何に対して褒められたのか分からなくなってしまいます。
ルール2は「1日の上限量を決める」。おやつからのカロリーは、1日の総摂取カロリーの10%以内を目安にしましょう。
ルール3は「食事とのバランス」。おやつを与えた分、主食のフードを少し減らすなどして、1日の総量をコントロールすることが大切です。
💡 この記事のまとめ
おやつは、単なるご褒美ではなく、愛犬とのコミュニケーションを円滑にし、信頼関係を築くための強力なツールです。
正しい知識を持って活用すれば、トレーニングはもっと楽しく、効果的なものになります。
さあ、今日から「タイミング」を意識して、愛犬との絆を深めるトレーニングを始めてみませんか?
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