UZUZ Magazine #1182
「取られた!」を防ぐ、おもちゃの貸し借りで学ぶドッグランのポジティブ・コミュニケーション術
「うちの子はおもちゃが大好き。でもドッグランで他の子に取られてケンカにならないか心配…」そんな優しい飼い主さんへ。
その心配は、愛犬が社会性を学ぶ絶好のチャンスに変えることができます。
この記事では、おもちゃの「ちょうだい」と「どうぞ」を通して、愛犬との信頼関係を深め、他の犬との上手な関わり方を教える方法をご紹介します。
Point 01
なぜおもちゃの取り合いが起きるの?犬の気持ちを理解しよう
犬にとっておもちゃは、単なる遊び道具ではなく「自分の大切な宝物」です。それを守ろうとするのは、ごく自然な本能です。
他の犬が近づいてきた時に唸ったり隠したりするのは、「これは僕のだよ!」という意思表示。
この気持ちを理解し、叱るのではなく「交換」や「共有」の楽しさを教えてあげることが大切です。
Point 02
ステップ1:お家で「ちょうだい」ゲームをマスターする
まずはドッグランに行く前に、お家で「ちょうだい」の練習をしましょう。愛犬がおもちゃを口にしている時に、より魅力的なおやつを見せて「ちょうだい」と言います。
おもちゃを離したら、たくさん褒めておやつをあげ、すぐにおもちゃを返してあげましょう。
これを繰り返すことで、「おもちゃを渡すと良いことがある」と学習し、手放すことへの抵抗がなくなります。
Point 03
ステップ2:ドッグランの隅で、周りを見ながら実践してみよう
ドッグランでは、まず他の犬がいない隅の方で「ちょうだい」の練習をしてみます。成功したら、次は少し離れた場所に他の犬がいる状態で挑戦してみましょう。
もし他の犬が興味を示して近づいてきたら、慌てずにおもちゃをしまい、「ちょうだい」ができた愛犬を褒めてその場を離れます。
無理強いせず、成功体験を少しずつ積み重ねていくことが自信に繋がります。
💡 この記事のまとめ
おもちゃのトラブルは、飼い主さんの適切な介入とポジティブなトレーニングで防ぐことができます。
「取られた!」というネガティブな経験をさせるのではなく、「貸してあげられたね、えらい!」という成功体験をさせてあげましょう。
愛犬との信頼関係を武器に、ドッグランでの社会勉強を楽しんでください。
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