
UZUZ Magazine #48
シニア犬の「飲む」を快適に。身体に優しい水飲みボウルの選び方
愛犬がシニア期に入り、以前よりも動きがゆっくりになったり、足腰が弱くなったりしてきたと感じていませんか?食事の姿勢は気にかけても、意外と見落としがちなのが水を飲むときの姿勢です。
毎日何度も繰り返す「水を飲む」という行為。その小さな負担を減らしてあげることが、シニア犬のQOL(生活の質)を向上させる鍵になります。この記事では、愛犬の穏やかなシニアライフに寄り添う、水飲みボウルの選び方をご紹介します。

Point 01
その姿勢、つらくない?シニア犬が抱える飲水の悩み
床に直接置かれたボウルで水を飲むには、犬は首を大きく下に曲げなければなりません。若い頃は何でもなかったこの姿勢が、シニア犬にとっては首や関節への大きな負担となります。
飲みにくさから水分摂取量が減ってしまうと、脱水や腎臓病などのリスクも高まります。愛犬が水を飲むときにむせたり、飲むのをためらうような仕草を見せたりしたら、それはボウルが合っていないサインかもしれません。

Point 02
「高さ」がもたらす、驚くほどの快適さ
この問題を解決するのが「高さのある水飲みボウル」です。台座付きのフードボウルスタンドなどを活用し、ボウルの飲み口を愛犬の肩の高さあたりに合わせるのが理想的です。
これにより、首を大きく曲げる必要がなくなり、関節への負担を軽減できます。また、頭が下がりすぎないことで、食べたものの逆流を防ぐ効果も期待できると言われています。

Point 03
安定感と素材選び。シニア期だからこその注意点
高さのあるボウルを選ぶ際は、「安定感」を最も重視してください。足腰が弱くなったシニア犬が寄りかかっても倒れないよう、ある程度の重さがあり、底に滑り止めがついているものが安心です。
素材は、適度な重みがあり衛生的な陶器製がおすすめです。プラスチック製は軽いものが多く、鼻先で押しただけで動いてしまい、飲みにくさを感じる子もいるため注意しましょう。
💡 この記事のまとめ
愛犬が年を重ねるのは、飼い主にとって少し寂しくもあり、同時に愛おしさが増す時間でもあります。毎日の小さな快適さを積み重ねてあげることが、何よりの愛情表現です。
あなたの愛犬が最後の日まで美味しく水を飲み、穏やかに過ごせるよう、ぜひ身体に優しい水飲みボウルを選んであげてください。
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