
UZUZ Magazine #550
シニア犬も楽しめる!体にやさしい、穏やかなボール遊びのすすめ
若い頃のように走り回るのは難しくなったけど、遊ぶことへの好奇心は変わらない。それがシニア犬の愛おしい姿です。
「もう年だから…」と、大好きだったボール遊びを諦めていませんか?
この記事では、体力に自信がないシニア犬や小型犬でも、体に負担をかけずに楽しめる、新しいボールとの付き合い方をご提案します。

Point 01
投げるから「転がす」へ。視点を変えれば遊びは広がる
ボール遊びの定番である「投げて持ってくる」遊びは、急なダッシュやストップ、ジャンプを伴うため、シニア犬の関節には大きな負担がかかります。
そこで、ボールを「投げる」のではなく、室内でゆっくりと「転がして」みましょう。
犬は自分のペースでボールを追いかけ、鼻でつついて飼い主の元へ戻すことができます。この穏やかなやり取りが、心と体の良い刺激になるのです。

Point 02
素材選びのキーワードは「軽くて、柔らかい」
硬くて重いボールは、顎の力が弱まってきたシニア犬には扱いにくいものです。また、歯が弱っている場合、硬いボールを噛むことで歯を痛めてしまう可能性もあります。
シニア犬には、軽くて柔らかい、布製やラテックス素材のボールがおすすめです。
くわえやすく、噛んだ時に歯や顎に負担がかからないボールを選ぶことで、安心して遊ばせてあげることができます。

Point 03
嗅覚は衰えない。宝探しのような「ノーズワーク」
犬は年齢を重ねると視力や聴力が衰えることがありますが、嗅覚は最後まで鋭く保たれることが多いと言われています。
この素晴らしい嗅覚を使わない手はありません。部屋のどこかにボールを隠し、「探して」と声をかけてみましょう。
これは「ノーズワーク」と呼ばれる立派なドッグスポーツの一種。頭を使い、達成感を味わうことで、シニア犬の生活の質(QOL)を大きく向上させることができます。
💡 この記事のまとめ
年齢を重ねることは、遊びを諦める理由にはなりません。むしろ、愛犬の変化に合わせて遊び方を工夫することは、より深い絆を育むチャンスです。
穏やかで、優しくて、そして楽しい。そんなボールとの新しい関係を、あなたの愛犬と一緒に見つけてみませんか?
ゆっくりとした時間の中で、きっと新しい発見と喜びが待っています。
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