隅っこで固まる…他の犬が怖い保護犬のためのドッグラン「スモールステップ慣らし術」

UZUZ Magazine #732

隅っこで固まる…他の犬が怖い保護犬のためのドッグラン「スモールステップ慣らし術」

ドッグランに連れて行っても、隅で固まってしまったり、他の犬が来ると逃げてしまったり。そんな愛犬の姿を見ると、切なくなりますよね。
でも、大丈夫。それは保護犬が「安全」を学習している証拠です。この記事では、臆病な愛犬のペースに合わせて、ドッグランを「怖い場所」から「楽しい場所」に変えるための、具体的な3つのステップをご紹介します。

ドッグランのフェンスの外側で、慎重に匂いを嗅いでいる犬の鼻先の写真。

Point 01

ステップ1:ドッグランの「外」から始めよう。音と匂いに慣れる練習

いきなりドッグランの中に入る必要はありません。最初は、ドッグランのフェンスの外側を、リードをつけたままお散歩するだけで十分です。
中で遊んでいる犬たちの声や動き、様々な匂いを、愛犬が自分のペースで確認できるようにします。
おやつをあげながら、「ここは怖くない場所だよ」と優しく声をかけてあげましょう。これを数回繰り返し、落ち着いていられるようになったら次のステップへ進みます。

芝生の上に座る飼い主の膝に、犬が安心した様子で頭を乗せている写真。

Point 02

ステップ2:飼い主さんは「安全基地」。愛犬がいつでも戻れる場所になる

犬が少ない時間帯を選んで、いよいよドッグランの中へ。ここでのあなたの役割は「安全基地」です。
無理に他の犬と交流させようとせず、まずはあなたの足元で落ち着かせることから始めましょう。
愛犬が自ら動き出すまで待ち、もし他の犬に驚いて戻ってきたら、「大丈夫だよ」と優しく撫でて守ってあげてください。いつでも逃げ込める場所がある、と学習させることが大切です。

ドッグランの出口のゲートから、飼い主と並んで落ち着いて出ていこうとする犬とリードを持つ手。

Point 03

ステップ3:滞在時間は5分から!「楽しい」の記憶で終わらせる魔法

初めての日、慣れないうちは、滞在時間はたった5分で十分です。愛犬が少しでもリラックスした表情を見せたり、匂い嗅ぎをしたりしたら、それが「成功」のサイン。
まだ遊びたそうに見えても、そこで切り上げるのがポイントです。「楽しかったな」というポジティブな記憶で終わらせることで、次に来るときのハードルがぐっと下がります。
少しずつ時間を延ばし、成功体験を積み重ねていきましょう。

💡 この記事のまとめ

臆病な保護犬にとって、ドッグランは大きな挑戦です。大切なのは、他の犬と比べるのではなく、昨日よりほんの少しでも前に進めた愛犬を褒めてあげること。今回ご紹介したスモールステップを参考に、愛犬だけのペースで、ドッグランという新しい世界の扉をゆっくりと開いてあげてください。

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