そのボール、本当に安全?ドッグランでの歯のトラブルを防ぐ『ボールの硬さ』の新常識

UZUZ Magazine #1002

そのボール、本当に安全?ドッグランでの歯のトラブルを防ぐ『ボールの硬さ』の新常識

楽しいはずのドッグランで、ボールが原因で愛犬が怪我をしてしまったら…。そう考えると、胸が痛みますよね。実は、普段何気なく使っているボールの「硬さ」が、愛犬の歯に深刻なダメージを与える可能性があることは、あまり知られていません。
愛犬の健康を第一に考えるあなたへ。ボールに潜むリスクと、安全な硬さを見極めるための新常識をお伝えします。

硬く光を反射するボールの隣に、健康な犬の歯(模型)が置かれている抽象的な写真。

Point 01

硬すぎるボールが招く「歯の摩耗・破折」のリスク

硬いプラスチック製ボールや、テニスボールの長時間使用には注意が必要です。硬すぎるボールを繰り返し噛むことで、犬の歯は徐々に摩耗していきます。これを「咬耗(こうもう)」と呼び、進行すると歯の神経が露出し、激しい痛みを引き起こすことも。
さらに、勢いよくキャッチした際に、硬いボールが歯にぶつかり、歯が欠けたり折れたりする「破折(はせつ)」のリスクもあります。
特にテニスボールは、表面のフェルトが砂や土を吸着し、ヤスリのように歯を削ってしまうため、ドッグランでの長時間の使用は推奨されていません。

ちぎれた破片が隣に置かれた、非常に柔らかいスポンジ製のボールの写真。

Point 02

柔らかすぎるボールの危険性「誤飲」という落とし穴

では、柔らかければ安全かというと、そうとも限りません。スポンジ製や柔らかすぎるゴム製のボールは、犬が簡単に噛みちぎってしまう可能性があります。
ちぎり取った破片を飲み込んでしまう「誤飲」は、窒息や腸閉塞など、命に関わる事態を引き起こしかねません。
特に、遊びに夢中になると、何でも口に入れてしまう子犬や、噛む力が強い犬種の場合は、素材の耐久性も考慮して選ぶことが不可欠です。

人の親指が優しくボールを押し、その弾力性を確かめている様子のマクロ写真。

Point 03

安全な硬さを見極める「親指ルール」と素材選び

安全なボールの硬さを見極める簡単な方法として「親指ルール」を覚えておきましょう。これは、ボールを親指で強く押したときに、少しへこむ程度の弾力があるかどうかを確認する方法です。全くへこまないものは硬すぎ、簡単にへこみすぎるものは柔らかすぎると判断できます。
素材としては、犬用に開発された天然ゴムやエラストマー樹脂などがおすすめです。これらは適度な弾力と高い耐久性を兼ね備えています。
購入前には必ず商品を手に取り、この「親指ルール」で硬さをチェックする習慣をつけましょう。

💡 この記事のまとめ

愛犬の笑顔を守れるのは、飼い主であるあなただけです。ボール選びという日常の小さな選択に「安全性」という視点を加えることで、ドッグランでの時間を心から安心して楽しめるようになります。今日から「親指ルール」を実践し、愛犬にとって最高のボールを選んであげましょう。

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