プロが解説!ドッグラン後の皮膚トラブルを防ぐ「守りのブラッシング」と注意点

UZUZ Magazine #1324

プロが解説!ドッグラン後の皮膚トラブルを防ぐ「守りのブラッシング」と注意点

ドッグランで遊んだ後のブラッシング、ただ汚れを落とすだけだと思っていませんか?実は、やり方を間違えると、良かれと思ってやったケアが、かえって愛犬のデリケートな皮膚を傷つけてしまう危険性があるのです。

この記事では、トリマーの視点から、ドッグラン後の湿気や汚れから愛犬の皮膚を守るための「守りのブラッシング」術と、絶対に見逃してはいけない皮膚のSOSサインについて詳しく解説します。

犬の黒い毛の先端についた水滴のマクロ写真。

Point 01

注意点1:濡れたままのブラッシングはNG

ドッグランで水遊びをしたり、雨上がりに遊んだりした後、被毛が濡れている状態でブラッシングをするのは絶対に避けてください。濡れた毛はキューティクルが開いており、非常に切れやすく、絡まりやすい状態です。

無理にブラシを通すと、健康な毛まで抜いてしまったり、皮膚を引っ張ってしまったりする原因になります。まずは吸水性の高いタオルで優しく水分を拭き取り、ドライヤーなどでしっかり乾かしてからブラッシングを始めるのが鉄則です。

自分の手の甲にスリッカーブラシを当てて圧力を確認している様子。

Point 02

注意点2:ブラシの「圧」を意識する

特にスリッカーブラシなど先端が鋭いものを使う場合、力の入れすぎは禁物です。「ブラシ負け」と呼ばれる、皮膚の赤みや炎症を引き起こす可能性があります。桃の皮を撫でるような、ごく軽い力で十分汚れや抜け毛は取れます。

手首のスナップを効かせるのではなく、肘から腕全体を動かすように意識すると、力が入りすぎるのを防げます。もし力の加減がわからなければ、一度ご自身の腕の内側などで試してみると良いでしょう。

犬の毛をかき分けて、その下の健康な皮膚を確認している指先の写真。

Point 03

注意点3:ブラッシング中に皮膚を観察する

ブラッシングは、被毛をかき分けて皮膚の状態を直接チェックできる貴重な機会です。ドッグランでは、気づかないうちに虫に刺されたり、小さな切り傷を作ったりしていることもあります。

赤み、発疹、フケ、脱毛、しこりなど、何か異常がないかを目で見て確認しながらブラッシングを行いましょう。ノミやダニがいないかも同時にチェックできます。もし何か異変を見つけたら、自己判断せず、早めに獣医師に相談することが大切です。

💡 この記事のまとめ

ドッグラン後のブラッシングは、愛犬の皮膚を健康に保つための重要なヘルスケアです。正しい知識を身につけ、日々のブラッシングを通じて愛犬の小さな変化に気づけるようになりましょう。それが、愛犬を皮膚トラブルから守る一番の近道です。

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