UZUZ Magazine #704
やめてほしい!ドッグランでのマウンティング・過剰なマーキングへの対処法
ドッグランで愛犬が他の犬にマウンティングしたり、あちこちの施設にマーキングしたり…。少し気まずいこれらの行動、実は明確な理由があります。
単に「行儀が悪い」と叱るのではなく、行動の裏にある犬の気持ちを理解し、スマートに対処する方法を身につけましょう。
飼い主さんも愛犬も、もっと快適にドッグランを楽しむためのヒントをご紹介します。
Point 01
理由を知る:行動の裏にある「犬のキモチ」
マウンティングは、必ずしも優位性を示す行動ではありません。遊びたい気持ちが高ぶった時や、興奮した時、あるいはどう振る舞っていいか分からないストレスから行うこともあります。
また、マーキング(おしっこをかける行為)は、他の犬に「ボクはここにいるよ!」と伝える自己紹介のようなもの。犬にとっては自然な情報交換なのです。
まずは、これらの行動が犬の本能的なコミュニケーションの一部であることを理解しましょう。
Point 02
対処法1:ポジティブ・インターラプション(肯定的な中断)
愛犬がマウンティングやマーキングをしそうな素振りを見せたら、その行動が始まる直前に介入します。大きな声で叱るのではなく、楽しそうな声で名前を呼んだり、おもちゃの音を鳴らしたりして、注意をこちらに向けましょう。
愛犬がこちらに意識を向けたら、「いい子!」と褒めておやつをあげます。
これを繰り返すことで、「問題行動をしそうになったら、飼い主さんに注目すると良いことがある」と学習させ、行動を未然に防ぐことができます。
Point 03
対処法2:入場前の「トイレタイム」と「エネルギー発散」
ドッグランに入る前に、まずはお散歩をしてトイレを済ませておくのが基本的なマナーです。これにより、ドッグラン内での過剰なマーキングを減らすことができます。
また、少し歩いてエネルギーを発散させておくことで、ドッグランに入った直後の過剰な興奮を抑える効果も期待できます。
興奮レベルが少し下がった状態で入場することで、マウンティングなどの衝動的な行動も起こしにくくなります。
💡 この記事のまとめ
マウンティングやマーキングは、犬にとっては自然な行動の一部です。しかし、他の飼い主さんや犬に不快な思いをさせないための配慮は必要です。
行動の理由を理解し、叱らずに他の行動へ導くテクニックを身につけることで、愛犬も飼い主さんも、もっと気持ちよくドッグランでの時間を過ごせるようになるはずです。
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